熟年の日記

熟年離婚バンコク一人ぼっちの年金暮らし

バンコクに在住している知人がロックダウンの中で認知症を発症してしまいました。

<第56回>

私は認知症という病名と症状がどんな物とかは色々と聞いては居りましたが、自分が知人の症状をみて70歳を超える日本人には認知症の予防対策として医者でもない私が、知人とのバンコクでの6年間の付き合いを基に、今回のブログを書きます。

 

①私と知人との接点はバンコクにあるロングステイの飲み会で知り合いました。知り合った時期はコロナ問題一切ない時期の為、毎週水曜日に会い、居酒屋で一杯やって、世間話をしてから近くの「ゴーゴーバー」に行って裸のタイ人を眺めながらビールを飲む楽しい日々を過ごしておりました。

 

②世界中にコロナが広がりバンコクは1年6か月、前からロックダウンに入り私達が楽しみにしていた、たった一人ぼっちでのバンコク暮らしの日本人同士の飲み会が出来なくなりました。

 

タイ語も英語も喋る事の出来ない高齢者は残念ながらどこに行く事も出来ず、ただひたすらに食べ物を買いに行き、自宅で誰とも会話をせず、一人ぼっちで酒を飲む、生活をしていました。

 

④知人と1年6か月振りに会う出来事が起こりました。それは私がユニクロで購入した半ズボンの裾が購入して2回の洗濯で裾がほぐれてしまい着る事が出来なくなってしまった不良品の交換の折衝に行く事でした。

 

⑤待ち合わせの場所はユニクロ店の近くのプロンポン駅の改札口でした。約束の時間を過ぎても知人は来ませんでした。携帯電話に連絡しても電話にも出ません、何か緊急の用事でも起きたと思い自宅に戻ると、夕方ごろ知人から「駅でお待ちして居りましたが石原さんがお見えにならないのと体調が悪いので近くの店でカレーを食べて今、自宅に戻りました」のメールが入りました。

 

⑥その後、知人の日本人の連絡先も判らないのでそのままの状態です。

 

認知症の発症の原因は医者しか分かりませんが、私が見た限り、1年6か月の長期間に誰とも会話せず一人ぼっちの生活をした結果と思います。認知症の治療薬は現在の医学では開発されていません。

 

バンコク爺さんの独り言>

健康な肉体を持った若者でも無人島に一人で生活すると殆どの人間は発狂すると言われています。コロナ感染で人間としての触れ合いが出来ない時こそ、リモートによる人間としての対話が必要です。

 

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